埼玉県川口市を拠点に活動しております、矢島ピアノ調律所の矢島です。
こちらのチェンバロはお客様が手作りされているもので、毎年制作過程の見学を楽しみにしています。
弦を弾くジャックの爪(プレクトラム)について聞かせていただきました。
18世紀ヨーロッパでは鳥の羽根が使われていたことから、ご自身でカラスの羽根を拾い集め、加工し、取り付けされたそうです。合成樹脂の爪で弾いた場合との音の違いを聴いてみました。合成樹脂では音がやや荒く、伸びやかさが足りない気がします。一方、羽根で弾いた音は、より落ち着いた響きが長く続いていました。
合成樹脂はただの塊ですが、天然素材には微細な気泡や繊維の隙間があるため、強度を保ちつつやさしい音を出せるのだそうです。
張ったばかりの弦(メッキを施した鉄線)は表面がささくれています。弾かれているうちになめらかになりますが、中にはそれまでに割れてしまう爪もあります。加工する前の羽根をオリーブオイルに浸して滑りを良くさせ、割れにくくする方法もあります。
地域や制作者によっては、カモメや白鳥の羽根を使う場合もあると伺いました。役目を終えた鳥の羽根が、楽器の一部となり美しい音色を届けてくれました。
↓こちらのHPには制作過程等が掲載されています
http://www5b.biglobe.ne.jp/~NHhome
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矢島ピアノ調律所 矢島水岐
【所在地】埼玉県川口市
【TEL】090-1838-6458
【MAIL】 yajima.piano442@gmail.com
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【URL】https://www.yajima-piano.com
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